SUNMI V1(V1sではない)をRoot化してGMSを有効化する

この記事について

この記事は過去ブログから復旧したものに加筆修正を行ったものです。
過去記事のアーカイブはこちら

メルカリで買ったSUNMI V1

SUNMI端末、知ってます?
小売店とかで使われてる決済端末で、スーパーとか飲食店とかによくあるらしいです。

実はウチの近くのスーパーでも使われてました。

そしてこの端末、リース落ちかなんかで今メルカリとかで大量出品されてるんですね。

知り合いがこれを買ってて、めちゃくちゃ欲しくなって自分もポチったんですが、実はSUNMI端末にはV1, V1s, V2があって、V1にはめっちゃ情報がない!
しかもV1sはAndroid 6.xなのに対し、V1はAndroid 5.xなので、広く流通してるV1sの情報が使えない!!!

というわけで、試行錯誤の末GMS有効化できたのでまとめておきます。

まとまってない情報はZenn Scrapsにあります

今回やりたいこと

SUNMIの端末では、GMS(Google PlayストアやGoogle 開発者サービスなど)が無効化されていて起動できません。
なので、Root化してGMSを有効化してやる必要があります。

今回やることは

  • Root化(一時Root)を取得する
  • GMSを有効化する
    です。

免責

Root化は危険が伴う作業です。
また、端末のロットやOS、入っているアプリケーションにより、失敗する可能性があります。

万が一当ブログの方法を試して、不利益が起こったとしても、当ブログは一切の責任を負いません。

前提条件

  • PCでadbが使えること(Windows想定です、Macは試してないのでわからん)
  • SUNMI V1(Android 5.x)
  • SUNMIにMagiskがインストールされていないこと

Rootを取得する

以下の方法は、XDAにあるチュートリアルを参考にしています。
https://forum.xda-developers.com/t/amazing-temp-root-for-mediatek-armv8-2020-08-24.3922213/page-50#post-82081703

V1s(Android 6.x)では、mtk-easy-suというアプリが使えて、数回ポチポチするだけでRootが取得できるんですが、V1(Android 5.x)には対応してないらしく何度やっても失敗したので、mtk-su(mtk-easy-suの内部で動いてるやつ)を直接実行します。

先にSUNMI V1とPCを接続します。
いつもの手順でUSBデバッグを有効にしておいてください。

まずは、init.d script supportというアプリをインストールします。
Google Playにあるアプリケーションですが、Google Playは使えないので、APKPureなどを利用してAPKをダウンロード、adb install [ダウンロードしたapkのパス] でインストールしてください。

V1-B18(もしかしたらB18の部分は違うかも)が表示されたら、その中の携帯端末の保存空間を開き、init.d というフォルダを作ります。

init.d の中に bin を作ります。

一旦SUNMIの端末に戻って、init.d scripts supportで↑のように設定します。

次に、Magisk Managerの最新版をインストールします。
https://github.com/topjohnwu/Magisk/releases

先程と同じようにapkをダウンロードして、adbコマンドでインストールします。

次に、このXDAの投稿からmagisk-bootをダウンロードします。
ここが最初に書いたチュートリアルとの違いで、このスクリプトを使用しないとAndroid 5.xでは動きません。

ダウンロードしたmagisk-boot*.sh.txtの.txtを削除して、先程作ったbinフォルダに入れます。

次に、このXDAの投稿から、mtk-suをダウンロードします。
mtk-su_r*.zipというファイルがあるので、数字が1番デカいものをダウンロードします。

ダウンロードしたzipを解凍して、armフォルダ(arm64ではない)の中にあるmtk-suをbinフォルダに入れます。

次に、Magisk v21.4をGithubからダウンロードします。
ダウンロードするファイルは Magisk-v21.4.zip です。

ダウンロードしたzipを解凍して、その中にあるarmフォルダを開き、magiskinit(magiskinit64ではない) をbinフォルダに入れます。

最終的にこんな感じになりました。

あとはinit.d scripts supportで Run scripts now を実行すれば、Rootが取れるはずです!

Show last execution results の結果が

UID: 0 cap: 3fffffffff selinux: permissive

で終わっていれば、Root化は成功です。

GMSの有効化

PC側で

adb shell

で端末のShellに入ります。

su

でRootでShellを実行します。
この時、SUNMI側に確認画面が出るので、承認します。

あとは

pm enable com.android.vending
pm enable com.google.android.gsf.login
pm enable com.google.android.gms
pm enable com.google.android.gsf

を順番に実行すれば、Google Play ストアが復活します。

参考:
SUNMI V1sのGMS恒久的有効化/Root|ぬいるぽいんた|note
https://note.com/nuilpointer/n/n1f8f9ee27851#78a0424a-9970-42c5-b400-f60f8459e794

大変だった

この方法を見つけるために、XDAでめちゃくちゃ調べまくったり、GithubのIssueを読みまくりました。

最終的に解決できてよかったです。。。!

たのしい

プリントソフトウェアに関しては、以下の記事を参考にするとよいです

【SUNMI V1s】例のAndroid搭載POS端末を買ってみた GMS有効化と維持 – ROM焼き試験場

P.S.

ロールの大きさを間違えるとこうなるので気をつけよう

正しいロールはこれ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です